「モモ裏の肉離れがクセになっている人へ。原因は“筋肉”ではなく“骨盤”にあるかもしれません」
「またやってしまった…」

モモ裏の肉離れを繰り返すたびに、そう感じたことはありませんか?
肉離れを一度でも経験すると、全力で走ることやスプリント動作が怖くなります。
競技復帰までに時間がかかり、練習量も制限され、思うようなパフォーマンスが出せなくなる…。
「もう二度と同じケガはしたくない」
そう思って、モモ裏(ハムストリングス)のストレッチやトレーニングを頑張っても、再発してしまう。
実はそれ、原因の本質を見落としている可能性が高いです。
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答えは「骨盤」にあります。

ハムストリングスは、骨盤の“坐骨”という部分に付着しています。
つまり、骨盤の傾きがハムストリングスに与える影響はとても大きい。
特に注意が必要なのが、骨盤が前傾している人です。
前傾していると、ハムストリングスは常に“伸ばされた状態”になります。
この状態で走ると、筋肉が過度に引き伸ばされながら力を発揮することになり、肉離れが起こりやすくなります。
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骨盤を安定させるカギは「腹筋」
ハムストリングスにかかる負担を減らすためには、骨盤をニュートラルな状態に保つことが必要です。
そのために欠かせないのが、腹筋の安定性です。
腹筋が弱いと、骨盤が前に傾きやすくなり、結果としてハムストリングスが引っ張られ続けることに。
これが、肉離れを繰り返す悪循環を生んでいるのです。
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そこでおすすめなのが「ゆりかごエクササイズ」
骨盤を安定させる腹筋トレーニングとして、誰でも簡単に始められるエクササイズがあります。
それが、「ゆりかご運動」です。

▼やり方
① 体育座りになり、手を膝に添えます
② そのまま後ろにコロッと転がり、元の姿勢に戻ってくるだけ
→ このとき、胸と太ももの距離が変わらないように意識しましょう
【レベルアップ】
・両手を耳の横に添え、肘を太ももにくっつけた状態で転がる
・肘が太ももから離れないように行うと、かなり腹筋に効きます
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このエクササイズ、ハムストリングスの肉離れを経験した人ほど苦手な傾向があります。
ということは、それだけ腹筋と骨盤のコントロールができていない証拠でもあるのです。
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まとめ
☑ モモ裏の肉離れは、骨盤の前傾が隠れた原因かもしれない
☑ 前傾を防ぐには、腹筋による骨盤の安定が不可欠
☑ ゆりかごエクササイズで、腹筋と骨盤を連動させよう
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【次回予告】
脚が速くなる&肉離れ予防に直結する「動ける腹筋」トレーニングをご紹介します!
ぜひお楽しみに!
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✅こんな人に読んでほしい!
• スポーツ中にモモ裏を何度も傷めている
• 全力で走るのが怖くなった
• ハムストリングスに張りを感じやすい
• 骨盤の前傾を指摘されたことがある