「ストレッチすれば体に良い」は間違い?腰痛を悪化させるNG習慣とは
ストレッチ=万能ではないという話

「ストレッチをすれば身体は良くなる」
「最近調子が悪いのはストレッチをサボっているから」
「身体が硬いのはストレッチしてないから」
…こういった考えをお持ちの方、多いのではないでしょうか?
もちろん、ストレッチが悪いわけではありません。ですが、「ストレッチをすれば必ず体が良くなる」というのは、少し極端です。
実際には、ストレッチが逆効果になるケースもあります。
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本当にストレッチが必要ですか?
体に必要なことが、必ずしもストレッチとは限りません。
柔らかくなることが目的になってしまい、自分の体をコントロールできない状態になってしまっては本末転倒です。
柔らかい=良い、ではなく、
「自分の意思でコントロールできる柔軟性」こそが大切です。
そのためには、ただ伸ばすのではなく、「動かしながら柔軟性を高めていくこと」が理想的です。
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実際にあった例:モモ裏ストレッチと腰痛の関係

よくあるケースで、モモ裏(ハムストリングス)のストレッチを一生懸命やっているのに、腰痛が出ている方がいます。
原因のひとつに、モモ裏の筋力低下によって骨盤が前傾し、反り腰を助長してしまっていることがあります。
もちろん腹筋など、他の要因も絡んできますが、
「とにかくモモ裏を伸ばせばOK」というのは、むしろ逆効果になることも。
この場合は、モモ裏にハリやテンション(張力)を持たせることが必要です。
つまり、モモ裏の筋肉を縮める運動や、骨盤を後傾させる運動が有効になります。
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筋肉は「伸びる」「縮む」のバランスが大事

筋肉は伸びるだけでなく、縮む力も大切。
わかりやすい例で言えば輪ゴムです。
伸びすぎた輪ゴムは弾力がなくなり、千切れてしまうこともありますよね?
筋肉も同じで、一方に偏った使い方をすると、どこかに負担がかかってしまいます。
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対策としてのヒップリフト
モモ裏の中でも特に「お尻に近い部分」が働きづらくなっている方が多いので、
今回はその活性化に効果的な「ヒップリフト」をご紹介します。

ヒップリフトのやり方
1. 仰向けに寝て、股関節と膝を90度程度に曲げる
2. お尻の下から“めくり上げる”ように、ゆっくりと腰を持ち上げる
※一気に上げるのはNG
3. お尻寄りのモモ裏に力が入る感覚を意識する
※膝寄りに力が入る場合は、腰を反ってしまっている可能性が高いです
4. 慣れてきたら、呼吸と連動させる
- 吐きながらお尻を持ち上げる
- 吸いながらゆっくり戻す
5. これを5回以上繰り返す
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ストレッチが悪いのではなく、目的と方法が合っていないことが問題です。
自分の身体に何が必要かを見極めて、ぜひこのヒップリフトを試してみてください。